CIRCULATION KYOTO 劇場編 プレ企画
「アーティスト × ドラマトゥルク リレートーク」
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2018年11月21日[水] 18:00- ※開場は開演30分前を予定
会場|ロームシアター京都 パークプラザ3階 共通ロビー

参加アーティストとドラマトゥルクが一堂に会し、今回の創作の過程や公演の見どころをお話します。

【開催概要】
日時|2018 年11月21 日(水) 18:00~21:00
会場|ロームシアター京都 パークプラザ3階 共通ロビー
登壇者|長島確、村川拓也×林立騎、相模友士郎×細馬宏通、遠山昇司×福島幸宏、きたまり×木ノ下裕一×武田力

参加無料・予約優先制
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長島 確|日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、さまざまな演出家や振付家の作品に参加。近年は演劇の発想やノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に関わる。最近の劇場作品に『それからの街』(鳴海康平演出)ほか。劇場外での作品・プロジェクトに「アトレウス家」シリーズ、『長島確のつくりかた研究所』(ともに東京アートポイント計画)、「ザ・ワールド」(大橋可也&ダンサーズ)、『四谷雑談集+四家の怪談』(F/T13、中野成樹と)、『←(やじるし)』(さいたまトリエンナーレ2016)、『半七半八(はんしちきどり)』(F/T17、中野成樹+フランケンズ)など。『新訳ベケット戯曲全集』(監修・共訳)が刊行中。2018年よりフェスティバル/トーキョーのディレクターに就任。

村川拓也|演出家。1982 年滋賀生まれ。京都市在住。ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を、映像・演劇・美術など様々な分野で発表し、国内外の芸術祭、劇場より招聘を受ける。1人のキャストとその日の観客1人を舞台上に招き、介護する/されることを舞台上に再現する『ツァイトゲーバー』(2011年)、村川から事前に送られてきた手紙(指示書)に沿って舞台上の出演者が動く『エヴェレットゴーストラインズ』(2013年)などの作品群は、虚構と現実の境界の狭間で表現の方法論を問い直し、現実世界での生のリアリティとは何かを模索する。

林立騎|翻訳者、演劇研究者。訳書にイェリネク『光のない。』(白水社)、共編著に『Die Evakuierung des Theaters』(Berlin Alexander Verlag)。リサーチ活動にPort B『東京ヘテロトピア』など。2012-14年、アーツカウンシル東京調査員(伝統芸能分野)。現在、京都造形芸術大学非常勤講師、沖縄県文化振興会チーフプログラムオフィサー、NPO法人芸術公社ディレクターズコレクティブ。ロームシアター京都リサーチプログラムリサーチャー。

相模友士郎|演出家。1982年福井生まれ、福井市在住。70歳以上の伊丹の高齢者たちと制作した『DRAMATHOLOGY/ドラマソロジー』(2009年)で鮮烈なデビューを果たし、その後も様々なコミュニティに入り込みながら、劇場で見るという身体的経験を問い直す上演を続ける。12年にダンス作品『天使論』(TPAM in YOKOHAMA 2012)を発表、各地で再演を重ねる。最近作に、『スーパーインポーズ』(まつもと市民芸術館、福井市文化会館 2016年)、ダンサーの佐藤健大郎との共同制作による『ナビゲーションズ』(14年) など。

細馬宏通|1960年生まれ。滋賀県立大学人間文化学部教授。専門は声と身体動作の時間構造研究。著書に「二つの『この世界の片隅に』」「浅草十二階(増補新版)」「絵はがきの時代」(青土社)、「介護するからだ」(医学書院)、「うたのしくみ」(ぴあ)、「今日の『あまちゃん』から」(河出書房新社)、「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか」(新潮選書)など。

遠山昇司|映画監督、プロデューサー。1984年熊本生まれ。東京都在住。最新作『冬の蝶』は若手監督の登竜門である第33回テヘラン国際短編映画祭アジア・コンペティション部門グランプリを受賞。映画監督として着実にキャリアを積む一方、誰かの水曜日の出来事が書かれた手紙を転送、交換する参加型アートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」のディレクター・局長を務め、2014年度グッドデザイン賞を受賞。舞台・展示・アートプロジェクトなどの企画・プロデュースを手がけ、そのマルチな才能が注目される。2020年春に開催される「さいたま国際芸術祭2020」ディレクター。

福島幸宏|京都府立図書館 企画総務部企画調整課。公文書館/図書館/歴史学。京都府立総合資料館では、近代行政文書の文化財的修理・昭和戦前期資料の公開・京都市明細図の活用・東寺百合文書の記憶遺産登録・CC BYでのweb公開を担当し、Library of the Year 2014大賞を受賞。京都府立図書館では、サービス計画の策定・システム構築・企画・調整・広報などを担当している。

きたまり|振付家、ダンサー。1983年生まれ。京都市在住。京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科 在学中の2003年よりダンスカンパニー「KIKIKIKIKIKI」主宰。出演者のブログから映画、伝統芸能、クラシック音楽まで、あらゆる素材からダンスを創作、近年ではグスタフ・マーラーの交響曲全10曲を振付するプロジェクトを開始し、同プロジェクト2作目『夜の歌』で文化庁芸術祭新人賞(2016年度)を受賞。また、多田淳之介、木ノ下歌舞伎、ディディエ・ガラスなどジャンルを越境した共同制作を国内外で積極的に展開する。

木ノ下裕一|木ノ下歌舞伎主宰。1985年7月4日、和歌山市生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。また、2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。平成29年度芸術文化特別奨励制度奨励者。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、外部での古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。 

武田力|パフォーマンス・アーティスト、民俗芸能アーカイバー。滋賀県の過疎の進む集落で古来より継がれてきた六斎念仏の「継承」を担う。こうした民俗芸能の構造に着想を得て、糸電話、警察署員との対話、たこ焼きなどを素材とし現代に作品を展開。民俗芸能と芸術との互恵的な関わりから、社会課題を観客とともに軽やかに思考する作品を展開している。アーツコミッションヨコハマ2016, 17年度クリエイティブ・チルドレン・フェローアーティスト。