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投稿者: 事務局

惠谷浩子 (奈良文化財研究所 景観研究室研究員)

『Lonely Planet Kyoto』
 「京都」と聞いて、なにを思い浮かべるだろうか。英語による旅行ガイドブックで世界一のシェアを占める『Lonely Planet』の京都版の表紙には、祇園のメインストリートである花見小路通にて着物姿の女性がお茶屋さんの前を歩いている写真が採用されている。日本の旅行ガイドブックである『るるぶ』や『まっぷる』の京都版の表紙は毎年決まって寺社仏閣。これが国籍問わず大多数の人が納得する「京都らしさ」といえるだろう。かくいう筆者も同じイメージをずっと京都に抱いてきた。しかし、ロームシアター京都のある岡崎地域の歴史と暮らしの調査に関わるようになったことをきっかけに、「京都らしさ」とかんじているものをつくりだしてきた京都特有の仕組みの一端が、おぼろげながらみえてきた。

「京都らしさ」の表層
 岡崎は、東山山麓から鴨川にかけての一帯のうち、丸太町通と三条通にはさまれたエリアにあたる。東に南禅寺があり、中央に岡崎公園が位置する。そこを横断するように琵琶湖疏水が流れている。今でこそ歴史観光都市・京都の一角を占める重要なエリアとなっているが、ここは明治時代になるまでずっと平安京の外側、つまり都の周縁地域に位置してきた。岡崎にはじめて街区がつくられたのは平安時代後期のことで、貴族の別荘や巨大な寺院、上皇の御殿が建てられ、都の副都心になった。鎌倉時代を経て室町時代になると、別荘や寺院は廃れ、かわって鎌倉時代に創建された南禅寺が大きくなる。街区だった土地は農地になり、聖護院大根や聖護院蕪などの生産地として都の食文化を支えるようになった。明治時代になると琵琶湖疏水の開削や博覧会会場として京都の近代化を支えた。岡崎は、歴史を通じて景勝の地であり、また洛中を支える役割を果たしてきたのである。
 大手旅行ガイドブックの表紙に象徴されるようなイメージのものとして、わたしたちは「京都らしさ」の表層をとらえているのではないだろうか。しかし、実際の京都市街に分け入ってみると、岡崎を含む平安京(洛中)の周囲をぐるりと取り囲む周縁地域と中心市街地とのローカルな関わりや仕組みによって、「京都らしさ」が支えられてきたことに気付かされる。

洛北地域の暮らし
 では岡崎以外の周縁地域では、中心市街地とどのように関わってきたのだろうか。本稿では京都盆地北部(洛北)の3つの地域に限って紹介したい。
 京都市北区中川は、京都市街地から車で約30分の距離にある山間地で、北山林業の中心地として成り立ってきた。徒歩でも市街地まで半日ほどで一往復できる立地にあることから、床柱や垂木(屋根を支えるため、棟から軒先に渡す長い木材)といった人力でも運べる細くて付加価値の高い材に特化した生産地となっている。そうした材は、何度も繰り返される枝打ちと、皮むき・乾燥・磨きといった加工作業により生み出され、板材にするのではなく丸太のまま使われる。ここで生み出される材が「茶の湯」と結びついて数寄屋造りの建築や暮らし・文化を支えてきた。その木材を京都市内に運ぶのは女性の仕事だったが、その帰り道、女性たちは山間では得られないような食品や実用品を買い求めて中川まで帰った。
 左京区鞍馬本町は鞍馬寺の門前町であり、鞍馬街道の街道筋の町でもある。洛北の谷間に位置し、中川同様に市街地から車で30分ほどの距離にある。燃料革命前まで、その北部に広がる北山一帯で生産された木炭の一大集積地であった。鞍馬の問屋に集められた良質な木炭は「鞍馬炭」と呼ばれブランド化され、ここを拠点に鞍馬街道を通って京都の町方へと運ばれた。また、鞍馬は「木の芽煮」の産地でもある。現在も北山から山椒や蕗をはじめとする山菜が集められて佃煮に加工されて京都市内へもたらされている。
 この鞍馬街道と京都盆地との境目に深泥池があるが、その周辺は祇園祭の粽の加工地である。現在は住宅地となっているが以前は農村で、農家の副業として粽の加工がおこなわれてきた。粽づくりに欠かせないクマザサの産地だった北山の花背とも、消費地である山鉾町のある洛中とも、鞍馬街道で結ばれる立地である。

「フィルター」をもつ京都
 このようにみてみると、京都の歴史的核である中心市街地と周縁地域は、一方通行ではない相互の支えあいで成り立ってきたことがわかる。また、遠方で生産されたものを盆地のエッジに立地する村々で加工し、その加工品を市街地へ供給する、という関係もみえてくる。岡崎でも琵琶湖疏水の水を水力発電によって電気に加工して市内へ提供し続けている。生産されたものがそのまま市街地へ入ることは少なく、エッジで加工されたり留め置かれたりしながら、ニーズにあわせて必要な量が小運搬され続けている。だから洛中には巨大な倉庫や貯木場といった留め置く施設が見られない。京都のエッジは、中心市街地に対する「フィルター」の機能を持ってきたと言えるだろう。
 『Lonely Planet Kyoto』の表紙に話を戻そう。お茶屋さんの数寄屋造りの建築、軒先にかけられた外掛すだれ、店先の提灯とのれん、女性の着物、草履に足袋。どれも周縁地域で生産、加工されて、さらに市内で二次加工されたものばかりだと気付く。その写真は見事に京都らしい仕組みを象徴しているのである。

惠谷さんの話を元に作成した「フィルターとしてのエッジ」を示すダイアグラム(作図:榊原充大)

吉岡 洋 (京都大学 こころの未来研究センター特定教授)

 子供の頃は伏見区深草の下町で育った。その当時、家族で京阪電車に乗って四条河原町に買物に行ったりするのを、「京都に行く」と言っていたことを憶えている。自分たちが住んでいる場所も京都に違いないのにおかしいなと思ったが、「京都に行く」とは「街に出る」というようなことだったのだろう。けれども東京の住宅地に住んでいる人は繁華街に出ることを「東京に行く」と言うだろうか。「京都に行く」の「京都」はたんなる地名ではなくてひとつのイメージ、つまり京都の中の「誰もが〈京都〉として想像する場所」という意味だったのかもしれない。そしてそのイメージに合致する京都は中心部と、いくつかの観光名所に限られている。だから自分の住んでいる場所は京都市ではあっても「京都」ではなかったのだ。

 舞妓さん、祇園祭、清水寺などといったものがそうした「京都」のコアなイメージなのだろうが、そうした京都は本当は「よそさん」にお見せするための外向きの顔で、本当の京都らしさはどこかべつな場所にあると、「京都」の中心に住んでいる人々自身も思っている。そうした京都らしさのひとつは、中心と周縁部の「近さ」ではないかと思う。他の大都市から来た多くの人たちが京都について驚くことのひとつは、賑やかな繁華街からほんの2、30分で、のどかな田園風景や山の自然に触れることができるという点である。都会と田舎が互いにこんなに近い距離にあるのは、東京では考えられないことである。

 中心と周縁部、都会的な面と田舎的な面は、たんに距離的に近いだけではない。それらはあまりに近すぎて互いに排除することがなく、むしろ混じり合っている。京都は、田舎に対立する場所としての都会ではない。むしろ、京都全体が大きな田舎のようにも見える。こうした関係は、新しさと古さ、モダンと伝統との関係についても言えるのではないだろうか。両者は対立せず、複雑に入り組み反映しあっている。過去の中に未来があり、最新のモードが古い意匠から産まれる。二項対立が成立しない場所なのである。

 こうした特徴を可能にしているのが、サーキュレーション、循環という働きではないかとぼくは考えている。この事業で取り上げられた山科区、伏見区、西京区、北区、右京区という五つの区(ぼくはこれまでその中の三つに住んでいたことがある)は、中心部を囲むサークルを形作っているというだけでなく、長い歴史の中でそこを通ってモノや情報や人が運ばれ、都市と田舎、洗練と素朴、新しさと古さとを循環させてきたエリアなのである。その意味で、本当の京都らしさを支えているのはむしろそうした地域であると言うこともできる。

 「サーキュレーション」とはまた「リサイクル」と言い換えることも可能である。リサイクルとは一度使ったものを捨ててしまわずに、工夫をしてべつなやり方で使うということだ。そういうのを関西では「ケチ」ではなく「しまつ」と言う。現代では「エコ」だ、素晴らしいと褒められるかもしれないが、本当は「エコ」というのともちょっと違うのではないか、とぼくは思っている。「しまつ」というのは、モノの本来持っている命というか、可能性を無駄にせず使い切るということだ。それは、本当はピカピカの新品が使いたいのだけど環境によくないからガマンしてお古を使う、というようなこととは全然違う。使ったものを工夫してまた使うのは楽しいのだ。リサイクルとは地球のためではなく、それ自体が面白いからやるだけなのである。

 リサイクルということをもっと広い視野で考えてみると、それは人間がエコのために頑張ってやる善行などではなくて、そもそも生き物とは徹底的にリサイクルをしているものなのである。たとえば私たちの身体は生きていくのに必要な物質(たとえば水)を、体内で使っては何度も浄化し再吸収して、徹底的にリサイクルして使っている。生きるとは本来そういうプロセスなのではないかと思う。 新しいモノ好きの愚かな近代人は、サーキュレーション、反復、繰り返すことを一様に軽んじる傾向がある。変化、新奇性、オリジナリティにばかり過剰な価値を置き、それを見出せないと「たんなる過去の繰り返しだ」などとバカにする。これはぼくに言わせれば、救いがたく誤った世界観である。作家で批評家のチェスタトンは『正統とは何か』の中で次のように言う。人は変化を生命力の徴と考え、反復をその衰退と結びつけるが、それはまったくの誤りである。その証拠に、生命力に溢れた子供たちは同じ遊びを毎回嬉々として楽めるのに対して、生命力の衰えた大人だけが反復に倦み、変化と新しさを求めて呻吟しているではないか。

 生きることとは基本的に反復であり、循環である。芸術などの文化的活動も、生きることの上に成り立っているのだから、やはりその基本は反復であり循環なのである。もちろんそうした反復の過程で、思いがけない新しいものが生まれ出ることはあるが、それは結果であって、それを目指しても仕方がないのである。私たちが生きてきた近代という時代は、反復と循環を軽視する一方で、変化、改革、新たなものの創造といったことにばかり価値を置き、人々を変化へと駆り立ててきた。たしかにそうすることで元気が出た時代もあったのだが、今はそうした「変わらねば」という号令が、生きる上で息苦しい足枷になっていると思うが、人はまだそれに囚われたままである。会議で「別に変わらなくたっていいじゃないですか」などと発言したら袋叩きにあうのである。

 そうした意味で「サーキュレーション」は、この時代にたいへん重要なテーマだと思う。政治の世界でも文化の世界でも、今は革新派が古く硬直して見え、むしろ保守派が新鮮に見えるような現象がみられる。立場にとらわれる必要はないが、サーキュレーションというテーマは、本来の意味で保守的であるとはどういうことかを考える機会を与えてくれると思う。逆説的に聞こえるかもしれないが、本当に未来につながる態度とは、目新しいアイデアを捻り出そうと頑張ることにではなく、むしろ大人の賢さから少し離れて、いわばちょっと愚かになり、反復と循環の中に子供のような活力を回復することにあるのではないだろうか。

3月10日に開催したメディア発表記念トークの模様をまとめたレポート記事が「EDIT LOCAL」の中で公開されました。

レポートはこちらからどうぞ

ぜひご覧ください!

8/6(日)に公開プレゼンテーション・ディスカッションを行いました。
6月からの1ヵ月半の間に全5回のワークショップ、レクチャーと連日の自主活動を経て、各チームが生み出した構想案をいよいよ発表です!

前日(8/5)は、不動産プランナーの岸本千佳さん、「只本屋」代表の山田毅さんのふたりをゲストにお迎えし、プレゼンリハーサルに対するフィードバックをしてもらい、最後の追い込みをかけました。そしてプレゼン当日。各チームの発表に先駆けて、プロジェクト・ディレクターの影山がこれまでのワークショップの振り返りと、プロジェクトのコンセプト(詳しくはこちら)について説明しました。

人と人をつなぐローカルメディアとは

京都市内の5つの区ごとに5つのチームに分かれ、それぞれの地域で最適なメディアを構想するサーキュレーションキョウト。本プロジェクトの特徴は、いわゆる紙やウェブといった一般的にイメージされる「メディア」ではなく、人と人をつなげ、相互に交流する「媒体」としてのメディアを制作するところにあります。

さらに、発行して終わりではなく、今後も地域に残っていくメディアを目指して、「発想の斬新性」「地域における必然性」「運営の継続性」「資金の調達方法」という4つのポイントを重視しプランをブラッシュアップしてきました。今後は、この日に発表されたプランを元に、2018年3月に向けて実際に制作をスタートします。

こちらのレポートにある通り、本プロジェクトの対象エリアはまさに都市のエッジにあり、洛中と洛外を結ぶ歴史的にも重要な役割を担ってきました。各チームはこうした地域の歴史性を掘り下げ、キーパーソンへのヒアリングを元に「ローカル」の種を見つけ、その地域ならではのユニークな「メディア」を考えてきました。

右京チーム:post百人一首

トップバッターの右京チームは、小倉山で生まれた「小倉百人一首」を古来から右京エリアに存在する「メディア」と捉え、地域に潜在している課題を表面化させるような仕組みを構想。電話を使った投稿例、短歌会のデモンストレーションなど凝った演出でお客さんを沸かせました。

右京エリアは、かつての平安京の左端にかかっており、貴族が避暑などでよく訪れていたそうです。都の喧騒から離れて、歌を詠むという文化がこの地域から生まれたのは必然だったかもしれません。実際、まちなかやお寺には歌碑がたくさん建てられています。歌碑は、貴族たちが残したものではなく、小倉百人一首を愛する人々によって後年建てられたもの。まちあるきをした右京チームは、この親しみやすく、伝播力のある「短歌」に着目します。

また、百人一首を取り上げた理由は、単にそれが右京エリア発祥だからというだけではなく、江戸時代に入り木版印刷が発達すると、かるたなどの遊戯を生み出し、また和菓子にも影響を与えるなど、様々な文化のアイデアソースになっているからでした。

一方、現代はインターネットなどテクノロジーが発展した時代です。この時代にふさわしい短歌の投稿の仕組みを考えられないか。そこで彼らは、若い世代向けにはツイッターを使って、年配の方には既存の紙メディアを通して、こっそりと投稿したい人に向けては留守番電話というツールを使って、様々な世代の方が短歌を投稿できる仕組みを提案しました。

今後は、既存のローカルメディア(右京じかんなど)やショートツアー(まいまい京都)などのサービスと連携し、地元の企業の協賛を募って定期的に短歌会を開催し、「うたのまちうきょう」というアイデンティティをこの地域に定着させたいと意気込みます。

伏見チーム:伏見m.a.a.r(マール)

大阪と京都をつなぐ日本最大の河川港湾として栄えた伏見は、三十石舟という船が淀川の水運を利用し大阪ー伏見間を活発に往来していました。大阪から人、海産物、年貢等の物資が京都に運ばれ、一方、伏見からはお酒や伏見人形などの名産品(文化)等が大阪を経由して全国に運ばれました。この地域もまさに、文化とモノの経由地だったのです。

しかし、時代とともに鉄道など陸用交通機関にとって代わられ、運河の機能は衰退していきました。そこで、人や文化、モノが往来する「港」を現代に蘇らせることはできないか、と考えて生まれたのが「カーゴバイク」というメディアでした。

このプランがユニークなのは、船に見立てたバイクの前面が開閉式になっているところです。蓋を閉めればテーブルになり、料理やお酒を楽しんだり、名産品を売ることができます。蓋を開ければ、それらの商品をしまって別の場所に移動できる。まちかどのあちこちに停泊した「伏見m.a.a.r」の周りには、世代も出自も様々な人々が集まってくることでしょう。

さらにこのチームは、現代版三十石船として、かつての運河沿いにレールが敷かれた京阪電鉄に注目します。しかし、大阪と京都を結ぶ京阪電車の利用者は、伏見を通過していってしまいます。そこで彼らは、数多くのスナックが集積する呑み屋街・中書島の駅にある、普段、早朝と深夜しか使われてないホームに着目しました。

ここに「伏見m.a.a.r」を設置して、中書島のスナックのママに、「昼のママ」になってもらったらどうだろうか。まかない料理やつまみと伏見のお酒を提供し、それを目当てにした酒好きが、通過せず伏見に降りるようになったら……そんな夢のあるプランを発表してくれました。

北チーム:振り継ぎ

京都市の北に位置する北区は、金閣寺や上賀茂神社などの観光資源があり、市街地にはバスターミナルがあるなど、比較的中心部からもアクセスしやすい街です。しかしちょっと北に上がれば山があり、北山杉などの名産品もあります。

このチームがローカルテーマとして注目したのは、「振り売り」という野菜の移動販売の仕組み。なんと、京都市内の全113件の振り売り農家さんのうち、98件が北区なのだそうです(チームメンバーが書いたこちらの記事も参照のこと)。

振り売りは、単に商品の売り買いをするだけではなく、地域のお年寄りの安否確認などの情報交換をする機能も持っていました。そこで北区チームは、こうした人と人、情報が活発に交換される「振り売り」というローカルテーマから、まったく新しい「振り継ぎ」というメディアを考えました。

振り継ぎの仕組みはちょっと複雑です。まず、地域のお年寄りから、二十歳の頃の自分に贈りたい「モノ」と伝えたい「メッセージ」を振り継ぎチームが預かり、現在の二十歳の若者に届けます。そして、自分が欲しいと思っていたモノを受け取った若者は、未来の自分から受け取ったと仮定して、感謝の気持ちを手紙に仕立てます。

重要なポイントは、お年寄りと若者がモノとメッセージを直接やりとりするわけではなく、「振り継ぎチーム」が仲介に入るということです。また、区内の飲食店や空き店舗に「振り継ぎステーション」を設置し委託したり、特設ウェブサイトにインタビュー記事をアップするなどして、プロジェクト自体に親しんでもらうための工夫も考えました。

山科チーム:やましな通勤通学家族

4番手に登壇したのは、京都の東側、山に囲まれた山科区のチームです。滋賀と京都の間にあり、伏見と同じく独自の文化圏にある山科にふさわしいメディアとはいったい、どんなものが考えられるでしょうか。

山科チームは琵琶湖疏水という水のインフラ、そして牛車の往来がしやすいようにと車石が敷かれた街道のインフラに着目しました。そこに、近代以降に敷設された鉄道網というインフラを重ね合わせてみます。すると、JR・京阪・地下鉄が乗り合わせているにも関わらず、どれも始発駅ではない、つまり現代においても「通過される」まちという宿命を背負っている山科の特殊性が見えてきました。

そこでこのチームが提案するのは、山科を通過する通勤者、通学者に向けたメディアです。キャッチコピーは、「通過される町からツーカーの仲になる」。通勤、通学で利用する人に、1、2時間降りて山科を歩いてもらうにはどうすればいいか? というプランです。

具体的には現代もまちなかに残る「車石」を探すツアーだったり、国内で100パーセントの生産を誇る「砥の粉」という、金継ぎに利用される材を利用し、まちなかに点在する「飛び出しぼうや」を磨くワークショップなどを開催します。

さらに、これらワークショップを体験する会員向けの「鍵」サンプルをつくったり、鉄道広告やDMなどのツールを実際に印刷して配布するなど、本格的なプレゼンでゲスト講評者を驚かせました。

西京チーム:たけにょんwifi

最後に登場したのは、京都の西側に位置する西京区を対象にしたチームです。西京区は、ディレクターチームがワークショップ開始前よりリサーチを行い、注目していた洛西ニュータウンのある地域です。

全国の他の地域のニュータウンもそうですが、この洛西ニュータウンは、いわば「昭和のエース」でした。いまでは珍しくありませんがバリアフリー化されており、整備された緑道が団地の隙間に点在しています。しかし今は、少子化、空き家の問題を抱えています。これは全国どこでも一緒です。しかもここではwimaxがつながらない。これは辛い。そこで彼らが提案したのは……。

なんと彼らは、西京区がここ数年推している、公式ゆるキャラの「たけにょん」を連れてきました。竹林が広がる西京区ならではの鉄板のキャラクターです。これには観客も騒然。区内だけではなく中心部にも足繁く通い、京都の人にも馴染み深い(?)このたけにょんに、西京チームは何をさせたいのでしょうか。

突然、舞台が暗転し、たけにょんの頭上が光りはじめました。たけにょんの頭上には、wifiを受信するアンテナが設置されています。そう、彼らは、区内を周回するたけにょんに、wifiの機能を持たせようと考えたのです。

もちろん、wifi電波を発信するたけにょんを一人寂しく歩かせるだけではありません。たけにょんの側には、「たけにょんポーター」というスタッフが取り巻き、wifiを求めてやってくる区内の住民にスマホやタブレットの使い方を教えます。また、運良く、普通のたけにょんじゃなくwifi付きのたけにょんに出会った人には、回覧板型スマホケースという、アナログとデジタル、オールドメディアと最先端メディアを融合させたツールを配るのだそうです。

3月に向けてどのようにプランを修正していくか

これら5つのプランに対して、伊豆田千加さん、井口夏実さん、兼松佳宏さん、竹田正俊さん、幅允孝さん、吉岡洋さんの6名のゲストが手厳しくも暖かいコメントをそれぞれしてくださいました。

まずは、プレゼンの完成度の高さ、そして小芝居の面白さに対して感心してくださいました。でも、これは中間発表であって、実際に出来上がった時に、本当にそれでいいのかはまた別の問題です。

実際、地域のどんなプレイヤーと組んでいくのか。本当に、発表者自身が継続的に関わりたいプランなのかどうか。事業を立ち上げるのは簡単だが、潰した時に責任を取れるのか……参加者が考えてもいなかった鋭い指摘が飛び交いました。こうした講評を受けて各チームプランを修正し、3月のメディアの実装を目指して突き進んでいきます。

各回のワークショップにレクチャー協力をしてくださったキーパーソンの方々、そして、今回の発表までにインタビューやヒアリングなどでご協力いただきました地域の方々に、心よりお礼申し上げます。

このプレゼンテーションの様子は、近日特設ウェブサイト上で公開します。各チームの発表をご覧いただき、今後の実現へのご支援を賜れましたら幸いです。ひきつづき、サーキュレーションキョウトにご注目くださいませ。

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ローカルメディアづくりワークショップ 4
ディスカッション&公開講座
「地域の課題と魅力を可視化する企画力」

会場|ロームシアター京都
日時|8月5日(土)10:00〜12:00/13:30〜17:00
講師|影山裕樹、加藤賢策、上條桂子、榊原充大
ゲスト講師|岸本千佳(不動産プランナー)、山田毅(只本屋 代表)

10:00〜12:00
・全5チームの全体へのプレゼンテーション

13:30〜17:00
・ゲスト講師及びディレクターからの個別レクチャー
・チームごとのディスカッション

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プレゼンテーション&ディスカッション
「新たな“移動”を促すローカルメディアのかたちとは」

日時|2017年8月6日(日)13:00~17:00
会場|京都市男女共同参画センター ウィングス京都 イベントホール
ゲスト|
伊豆田千加(NPO法人子育ては親育て・みのりのもり劇場理事長)
井口夏実(学芸出版社編集室長)
兼松佳宏(勉強家、京都精華大学特任講師、元「greenz.jp」編集長)
竹田正俊(株式会社クロスエフェクト代表取締役)
幅允孝(ブックディレクター)
吉岡洋(京都大学こころの未来研究センター特定教授)
主催|
公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団(ロームシアター京都、京都市東部文化会館、京都市呉竹文化センター、京都市西文化会館ウエスティ、京都市北文化会館、京都市右京ふれあい文化会館)、京都市

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写真 前谷開

\\ 実現性と具体性 //

7/22(土)に、第3回目のワークショップを開催しました。
ワークショップの前半には、8/6の公開プレゼンテーションを想定して、全5チームが15分間の構想発表を行いました。

会議室ぎゅうぎゅう詰めで、プレゼンテーション、そしてディレクターのレクチャーを受ける1日になりました。

午後には、アートディレクター 加藤、エディター 上條から参加者に向けてレクチャーを行いました。
8/6の公開プレゼンテーション、そしてそのあとの実施に向けて、自分たちの練っている「ローカルメディア」の構想を、いかにして多く人に伝え、実現していていくかが大事なポイントになってきます。

アートディレクター 加藤は、地域アートプロジェクトや芸術祭のアートディレクション、グラフィックデザインを多く手がけています。
これまで自身が関わったプロジェクトのアートディレクションについて、ポスターや広報物などを実例に挙げながら、レクチャーが進みました。
例えば、ロゴの制作では、プロジェクトが行われる地域の山や川などの地形をモチーフにして、そのプロジェクトの性格や佇まいを形作っていくのだそう。

各チームは、これから実現に向けて6月から深めてきたリサーチやアイデアを絞り、構想案をより具体的なかたちへと詰めていきます。
チーム自らのアイデアを、多くの人に向けてアウトプットをするとき、思い描く構想案にどんな性格や佇まいを持たせ、「どのように魅せていくのか」を考えなければならないということがよくわかります。

続いて、エディター上條からは、
雑誌や書籍が、読者の手元に届くまでのプロセスを例に、「出来事の動かし方」についてレクチャーがありました。
編集者として、自らが文章を執筆する際に日々気をつけているポイントや広報のしかたなど、具体的かつ即使える内容でした。

「企画を1人で考えるところから……本を発売してPRをするところまで考えて1冊の本をつくる。それが編集者!!」

1つのテーマを突き詰めて、新しい見方や価値を提案し、1冊の本を形作っていくプロセス。
そしてそのプロセスに並走する編集者の姿。
今回のCIRCULATION KYOTOで、地域と向き合いながら、新たな「価値」を見つけて、なにか形を作ろうとしている参加者にとって、編集と編集者について具体的に知ることは、非常に刺激的だったようです。

そして、プロジェクトディレクターの影山からは、構想案の実現に向けて、より具体的な「マネタイズ」についてレクチャーがありました。
各地で展開されているローカルメディアを例に、運営資金の調達方法などが紹介されました。
より具体的な金額が提示できると、構想案の実現性、具体性、現実味がグッとあがりますね。
上の写真の様子は、伏見チームがディレクター 影山と構想案について相談をしているところ。
こうした、ディレクターとの協働によって構想案をブラッシュアップしていきます。

こちらは北チーム。
北区に古くからある「振り売り」という行商文化をローカルテーマにしています。
メンバーが思い描くよりよい地域の姿と、持っている構想案を、より具体的なものに形作っていくために話し合いを重ねています。

こちらは右京チーム。
右京区の小倉山が発祥の地とされる「小倉百人一首」をローカルテーマに設定しているようです。
では、「小倉百人一首」を基に、どんな構想案にするのか、アイデアを深めていきます。
アートディレクター 加藤は、午前中に行なった右京チームのプレゼンテーション内容を見て、「ぞくぞくした!」とコメント。
午後からのチームディスカッションでは、参加者と共に構想案のブラッシュアップ中です。

各チーム、1ヶ月間の徹底したリサーチによって、担当する地域が持つ性質を掴んできた様子。

「なぜ、自分たちはこの地域で、このメディアを作るのか。」

その必然性を、より説得力をもった形でプレゼンテーションできるよう、言葉に落とし込んでいく作業も進んでいます。
そして、この日のレクチャーとディスカッションを経て、次は、構想の具体性と実現性を高めていきます。

さて、次回は8/5(土)は、「地域の課題と魅力を可視化する企画力」と題して、ディレクターと特別講師からのレクチャーを開催します。
そしていよいよ翌日、8/6(日)に控えた公開プレゼンテーション&ディスカッションに向けて、構想案を広く一般の方々にもお伝えできるように、資料作りおよびリハーサルを行います。

8/6(日)の公開プレゼンテーション&ディスカッションは一般公開イベントです。
みなさまお誘い合わせの上、ぜひプロジェクトメンバーの構想案発表を見にきてください!!
詳細はこちらから

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ローカルメディアづくりワークショップ 3
レクチャー&ディスカッション
「地域に入り込む取材・交渉・デザイン」
会場│ロームシアター京都
日時│2017年7月22日(土)10:00~12:30/14:00~18:00
講師│影山裕樹、加藤賢策、上條桂子、榊原充大

・全5チームのプレゼン、ディレクターから講評とディスカッション
・ローカルメディアレクチャー 4|加藤賢策(アートディレクター)
・ローカルメディアレクチャー 5|上條桂子(エディター)
・グループディスカッション

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文・写真 野澤美希(事務局/プロジェクトアシスタント)

8月6日(日)のプレゼンテーションに向けて、
リサーチと議論がますます活発になってきています!
ここで、当日発表される案に対して講評するゲストの追加決定のお知らせです。

吉岡洋さん(京都大学こころの未来研究センター特定教授)を追加ゲストとしてお迎えすることが決定いたしました!

8月6日当日は、吉岡さんを加えた6名の方々に講評いただきます。お楽しみに!!
申込みはまだまだ受付中!

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100名超の応募者から選ばれた40名の参加者とディレクターチームにより、いよいよ始まった「CIRCULATION KYOTO」。
現在、10代~50代の多彩な能力と個性を放つ参加メンバーたちが、“まちの見方を180度変えるメディア”の実現に向けて活動中です。

参加者が構想した案を、一般公開で発表する「プレゼンテーション&ディスカッション」の詳細が決定しました!

当日は豪華ゲストも参戦!5つのエリアを基点に「京都」を考え抜いた、メンバーたちが提出するアイディアとは!?
ここから、“京都のまち”と京都ならではの“メディア”の新しい姿が見えてくるでしょう。

みなさまのご来場をお待ちしています!!

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プレゼンテーション&ディスカッション
「新たな“移動”を促すローカルメディアのかたちとは」
■日時
2017年8月6日(日)13:00~17:00(受付開始・開場は12:30~)
■会場
京都市男女共同参画センター ウィングス京都 イベントホール※会場はロームシアター京都ではありません。ご注意ください。
■料金
無料(予約優先)
WEBフォームにて予約申込受付中 申し込みはこちらから!
■ゲスト:
伊豆田千加(NPO法人子育ては親育て・みのりのもり劇場理事長)
井口夏実(学芸出版社編集室長)
兼松佳宏(勉強家、京都精華大学特任講師、元「greenz.jp」編集長)
竹田正俊(株式会社クロスエフェクト代表取締役)
幅允孝(ブックディレクター)
吉岡洋(京都大学こころの未来研究センター特定教授)
■主催
公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団(ロームシアター京都、京都市東部文化会館、京都市呉竹文化センター、京都市西文化会館ウエスティ、京都市北文化会館、京都市右京ふれあい文化会館)、京都市

\\ 今日のテーマは「エッジ」と「フィルター」…!? //

6/25にワークショップ 番外編を行いました!
ゲストは、奈良文化財研究所 文化遺産部 景観研究室 研究員の惠谷浩子(えだにひろこ)さん。リサーチディレクターの榊原と共に、地域をリサーチする視点として、”エッジ”と”フィルター”という2つのキーワードを中心にお話いただきました。

右に座っているのが、惠谷浩子さん。リサーチディレクター 榊原との対談を交えながらレクチャーが進みました。
惠谷さんからは「1つの地域に特化することも大事だけれど、一歩引いて広い視野で見ることも大事」ということで、福岡県八女市や徳島県神山町など日本全国の地域を例に挙げながら、幅広く地域の見方をレクチャーしていただきました。
特に「暮らしのかたちは(地域間の)関わり合いから生まれる」というお話が印象的でした。例えば、祇園祭で多くの人に親しまれている「ちまき」に使われている笹は、左京区の花背で生産されているのだとか。そして、北区の深泥池近くの地域で女性たちがちまきに加工して、祇園祭が行われる洛中に運び込まれてくるのだそうです。
初回のワークショップでも登場した「エッジとフィルター」の図がこちら。今、各チームがリサーチしている地域(じかた)こそが、京都の都市部(まちかた)の営みを成り立たせるためのフィルターになっている!という考え方です。祇園祭の「ちまき」が、いくつかの地域を巡り、加工された後に洛中に入っているように、個々の地域(じかた)が京都の市街地(まちかた)に対して作用している「モノ・コト・ヒトの取捨選択」に注目する、ヒントになります。このヒントを基に、各グループが次なるリサーチに動き出しました!
レクチャー終了後は、各エリアごとに集まって早速ミーティング! そして、エリアごとに惠谷さんへ個別質問していました。
こちらはレクチャー後の西京チーム。なにやらPC画面を見ながら討論中。レクチャーの内容に触発されて、様々な角度から考察を重ねています。
プロジェクトがスタートして1週間あまり。各チーム、ひとりひとりのメンバーが、担当する地域と真剣に向き合っている姿がとても心強いです。

さて、次回は7/8(土)、ローカルメディアづくりワークショップの2回目です。
初回のワークショップに引き続き、参加者全員で、京都市右京ふれあい文化会館(右京区)、京都市西文化会館ウエスティ(西京区)を巡りながらワークショップ、ブレインストーミングを行います。
そして、各チームが、初回にディレクター陣から出されていた宿題を発表します!!
この2週間で、一体どんなリサーチをして、どんなアイデアを膨らませているのでしょうか….今から楽しみです。

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文・写真 野澤美希 (事務局/プロジェクトアシスタント)

100名超の応募者から選ばれた40名の参加者とディレクターチームにより、いよいよ始まった「CIRCULATION KYOTO」。
現在、10代~50代の多彩な能力と個性を放つ参加メンバーたちが、“まちの見方を180度変えるメディア”の実現に向けて活動中です。

参加者が構想した案を、一般公開で発表する「プレゼンテーション&ディスカッション」の詳細が決定しました!

当日は豪華ゲストも参戦!5つのエリアを基点に「京都」を考え抜いた、メンバーたちが提出するアイディアとは!?
ここから、“京都のまち”と京都ならではの“メディア”の新しい姿が見えてくるでしょう。

みなさまのご来場をお待ちしています!!

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プレゼンテーション&ディスカッション
「新たな“移動”を促すローカルメディアのかたちとは」
■日時
2017年8月6日(日)13:00~17:00(受付開始・開場は12:30~)
■会場
京都市男女共同参画センター ウィングス京都 イベントホール※会場はロームシアター京都ではありません。ご注意ください。
■料金
無料(予約優先)
WEBフォームにて予約申込受付中 申し込みはこちらから!

■ゲスト:
伊豆田千加(NPO法人子育ては親育て・みのりのもり劇場理事長)
井口夏実(学芸出版社編集室長)
兼松佳宏(勉強家、京都精華大学特任講師、元「greenz.jp」編集長)
竹田正俊(株式会社クロスエフェクト代表取締役)
幅允孝(ブックディレクター)
■主催
公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団(ロームシアター京都、京都市東部文化会館、京都市呉竹文化センター、京都市西文化会館ウエスティ、京都市北文化会館、京都市右京ふれあい文化会館)、京都市

\\ CIRCULATION KYOTO始動 //

6/17に初回のワークショップを行いました。
参加者、ディレクター、運営チーム、グループサポーター、各文化会館の副館長……。
CIRCULATION KYOTOに関わる全員が集合!!
全員で、3つの文化会館を巡りながらワークショップを進めました。

まずは、東部文化会館から活動スタート! 5つのエリアごとに集まり、参加者の自己紹介ワークショップをしました。初対面にも関わらず、早速お互いの共通点を見つけるなど、盛り上がりました〜。
続いて、東部文化会館のある山科区のキーパーソンにお話を伺いました。鏡山次郎さん(山科ふるさとの会代表)と、佐藤友一さん(京都市まちづくりアドバイザー)にお越しいただき、山科の歴史や魅力、まちづくりの実践例、そして地域の課題などお話いただきました。みんな真剣です。

午後からは、北区にある北文化文化会館に移動!

北区のキーパーソンである、古川豪さん(京都市北いきいき市民活動センター長)と、西原秀倫さん(京都市まちづくりアドバイザー)にお話を伺いました。古川さんはギター片手に熱唱!!

そして息つく暇もなく、伏見区にある呉竹文化センターへ。

呉竹文化センターでは、伏見区のキーパーソンである、若林正博さん(伏見城研究会)、北澤雅彦さん(中書島繁栄会)のお二人にお話を伺いました。その後、全体でローカルメディア構想に向けたグループワークを行いました。カードを使ってなにやらみんなで話し合っている様子......。
「ローカル」に関するキーワードと、「メディア」に関するキーワードを混ぜて、様々な組み合わせを考えていきます。幅広い世代のチームメンバーということもあり、最初は探り探りで話していたみなさん...この時間になると、お互いの緊張もかなりほぐれてきた様子で、どんどん話し合いが進んで行きます!
で、どんなカードの組み合わせが出てきたかチームごとに全員に向けて発表!! なにやら怪しげで、奇想天外な組み合わせも……!?
各チームからの発表を受けてディクレクター陣がコメント。8月の公開プレゼン、そしてメディアの具体的な実現と発足に向けて、様々な角度からコメントとアドバイスをしていました。

3箇所(!!)の文化会館を参加者全員で巡りながら、各エリアのキーパーソン6名の方にお話を伺いました!

電車での移動中やワークショップ終了後も、同じチームで集まって作戦会議を熱心にしている姿が印象的でした。早速、自主的に担当エリアのフィールドワークに出かける計画を立てたチームも!!みなさんがどんな地域の魅力を見つけてくるのか今からワクワクです。

次回は6/25(日)の「ローカルメディアワークショップ 特別編」です。
奈良文化財研究所の惠谷浩子さんをお招きして、特別レクチャーをしていただきます。楽しみです!

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ローカルメディアづくりワークショップ 1
オリエンテーション&レクチャー&インタビュー
「新たな“移動”を促すローカルメディアのかたちとは」
会場│京都市東部文化会館⇒京都市北文化会館⇒京都市呉竹文化センター
日時│2017年6月17日(土)10:00~12:30/14:00~18:00
講師│影山裕樹、上條桂子、加藤賢策、榊原充大

@東部文化会館(山科区)
・チームごとに自己紹介
・ローカルメディアレクチャー 1 影山裕樹/プロジェクトディレクター
・キーパーソンレクチャー|山科 1 鏡山次郎さん/山科ふるさとの会代表
・キーパーソンレクチャー|山科 2 佐藤友一さん/京都市まちづくりアドバイザー
@北文化会館(北区)
・キーパーソンレクチャー|北 1 古川豪さん/北いきいき市民活動センター長
・キーパーソンレクチャー|北 2 西原秀倫さん/京都市まちづくりアドバイザー
@呉竹文化センター(伏見区)
・キーパーソンレクチャー|伏見 1 若林正博さん/伏見城研究会
・キーパーソンレクチャー|伏見 2 北澤雅彦さん/中書島繁栄会
・ローカルメディアレクチャー 2
影山裕樹/プロジェクトディレクター、榊原充大/リサーチディレクター
・グループワークショップ
・発表、ディスカッション

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文・写真 野澤美希(事務局/プロジェクトアシスタント)

こんにちは、「CIRCULATION KYOTO」事務局です。
このたびはたくさんのご応募ありがとうございました。
京都市内外から100名強のご応募をいただき、厳正なる選考のうえ、40名の参加メンバーが決定いたしました。

応募者の年代、出身地などのデータは以下のとおりです。

応募総数108名(10代3名、20代40名、30代37名、40代13名、50代9名、60代6名)
京都市67名、京都府(京都市除く)12名、関西(京都府除く) 27名、関西以外2名
京都市26名、京都府(京都市除く)8名、関西(京都府除く)40名、関西以外37名
男49名、女59名

選考の結果、参加者の年代、出身地などのデータは以下のとおりとなりました。

参加者40名(10代2名、20代13名、30代18名、40代6名、50代1名、60代0名)
京都市30名、京都府(京都市除く)4名、関西(京都府除く)6名、関西以外0名
京都市9名、京都府(京都市除く)5名、関西(京都府除く)14名、関西以外12名
男18名、女22名

いよいよ6月17日(土)よりワークショップがスタートいたします。
8月6日(日)には京都市内にて、一般の方も見学できる公開プレゼンテーションを行います。
詳しくは後日、こちらの編集日誌でお知らせいたしますので、引き続き「CIRCULATION KYOTO」にご注目ください!

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