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大津市と京都市の中間に位置する山科区。
JR・地下鉄・京阪が通り、交通の便が良く、多くの通勤通学利用者が山科駅を利用しています。
しかし、通勤通学者のほとんどは乗り換えのために山科駅を利用し、目的地の駅へ出発していきます。
山科駅を利用するけど、山科には長く滞在しない……つまり、山科の魅力を「通過」しているのです。

山科について詳しくリサーチをしていくと、私たちが生まれるずっと前から、山科を「いかに効率よく”通過”するか」と人々は考え、知恵を働かせていたことも分かりました。

そこで山科チームは、「今も昔も山科は通過される場所である」という点に注目しました。
現在は、山科を通過する存在である通勤・通学者が、山科の魅力を探すメディアを作ることを目指しています。

(リサーチディレクターの榊原さんとメンバーで山科のまちあるきをしました。写真に写っているのは産直野菜の自販機!)

ディレクターの方々とは、ワークショップの中で、
・「通過」=山科になる必然性について
・山科を通過する通勤・通学者に、山科に降りてもらって魅力を発見してもらうにはどうしたらいいか
の2点を詳しく話し合いました。

特に、
・必然性を見出す手法や視点について。
・自分達なら、どういったメディアがあると山科に降りたくなるか?
というアドバイスと問いかけを頂きました。
「誰かのためのメディア」ではなく、「自分たちが一番利用したいメディア」を考えることでより良いものができるのだと感じました。

私たち東部チームは、メンバー同士の協調性があり、ミーティングはいつも和やかです。
特に、様々な職種の方がメンバーとして参加していることは私たちチームの強みかもしれません。
それぞれ違った立場から意見を出し合い、出てきたアイデアをより良いものへとブラッシュアップするように取り組んでいます。

6月にプロジェクトがスタートしてから現在まで、多くのミーティングをして、アイデアを出し合ってきました。
その中でも、特に力を入れたのはフィールドワークを中心としたリサーチです。
自分たちの考えるアイデアを山科区で展開する必然性について考えるため、山科区のキーパーソンとしてワークショップでもお話を伺った、山科ふるさとの会代表の鏡山次郎さんから、山科の地域性についてより詳しいお話を伺いに行ってきました!

(写真左端が鏡山さん。)

鏡山さんからのお話で印象的だったのは
「山科は京都の首である」
「ローカルメディアはただご飯を食べれるとかでなく、文化に触れられるようなものが良い」
という2つの言葉です。

こうした鏡山さんからのお話を参考にし、8月6日の公開プレゼンテーションに向けて構想案のブラッシュアップをしています。

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文・梅垣心太郎 (グループサポーター/東部文化会館〈山科区〉担当)